キックオフ・パーティー

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今週の26日、27日、28日、29日に名古屋城の天守閣前で開催される野外オペラで、イタリアから続々と関係者が集まって来ている。

先着組の合唱から始まってフィルまで、総勢200名を超すメンバーが18日までには名古屋に集結し、早速リハーサルに入っている。

日曜の夜は、夕方からのリハーサルの後、10時から全員がそろって、キックオフ・パーティーが開かれた。

主役の歌手たちはもちろんのこと、演奏家たちから裏方まで、皆オペラが大好き。 まるで、オペラに生きているような人たちばかり。

いずれも、名古屋城の天守閣前で繰り広げられる野外オペラの壮大さに興奮気味。

彼ら彼女らにとっては、そこに参加できるというのは、自分のオペラ人生の中でも格別な経験となる。

その喜びを前面に出して、みな挨拶に来てくれる。 こんな大きなオペラに出させてもらえてありがとうを口々に、みな本当に嬉しそう。

オペラが好きで好きでたまらない人たちにとって、最近ではあまり見られない規模の本格的なオペラに参加できるのは、彼ら彼女らにとって大変な幸せ。

そういった彼ら彼女らをみるに、「どうせやるなら、本格的なものをやってやるわい」に徹してきて、こちらも満足である。

芸術をはじめとして、文化やスポーツなにもかもにおいて、常に最高を求め続ける意思と意欲は絶対に欠かせない。

そう、けちってはいけない。 ちょっと無理してでも、彼ら彼女らには思う存分に好きを追求してもらうのだ。

それが、芸術など文化に携わる人たちを勇気づけられるし、なによりも最高のパフォーマンスとなって戻ってくる。

これは、芸術だけではない。 われわれの仕事においても、最高のものを求め続けることが大事である。

明日の夕方からは、ゲネプロといって本番前の総仕上げのリハーサルだ。

そこから、本番の最終日まで、ずっと彼らの芸術を見守りたい。 彼ら彼女らの真剣さから、いろいろ学びたい。