人生なにが起こるか知れたものではない。 長い人生で、老と死は避けようがないとしても、できるだけ健康にすごしたいもの。
昔から貧乏ほどつらい病はないといわれるように、ある程度の資金的な備えも欠かせない。
どのくらいの備えがあれば良いかは、その人の年齢や家族構成によって千差万別である。
金額的な目処は、ファイナンシャルプランナーに相談するとしよう。 そこから先は、長期投資の出番としたい。
ともかくも長期投資を始めよう。 その上で、「このくらいの金融資産があれば、ひと安心」という水準に達するまでは、掛け捨ての保険でカバーしておく。
これで、後顧の憂いなく本格的な長期投資を進めていける。 そこから先は生活者の立場からみるに、なくなっては困る企業を「とことん応援していくのだ」という姿勢を貫くだけである。
この世からいなくなっては困る企業の株式が大きく売られているなら、手持ちの資金で応援の買いを入れて株主になる。
あとはそのまま株主であり続けてもいいし、株価が大きく噴き上がってきたら応援を他人に任すべく利益確定の売りを出してもいい。
お給料などで少しずつ増えていく手持ち資金は、どんどんこの「大きく売られたら、応援買いを入れる」作業に追加してやろう。
応援企業は、ごく身近でよく知っている3~5銘柄で十分。 とにかく、「売られたら、応援買いを入れる」を、単純に繰り返すだけだ。
株式市場なんて、年に2~4回は暴落する。 その都度、この「安く買って、高く売る」という単純作業を繰り返していけば、あなたの資産はどんどん膨れ上がっていく。
そのうち、複利の雪だるま効果が出てきて、資産増加が急加速しだす。 気がついたら、「このくらいあれば」の目標額も突破するだろうし、そうなったら掛け捨て保険も解約できる。
そんなに上手くいくのか? さわかみファンドをみるがいい。 18年8カ月の実績が、年率複利で5.4%にまわっている。
積立て投資だと、年7.05%の財産づくりとなっている。 上に書いた、本格的な長期投資を淡々と続けた結果だ。