日経平均株価の34年ぶりの史上最高値更新を、証券マンやマスコミそして株式評論家たちが大騒ぎしている。
彼らは、もともと株価が上がれば大歓迎で、さらなる買いを動員すべく株高をやたらと煽る。
それらの狂騒曲に踊らされないよう、投資家は自分の投資スタンスや投資のリズムを守ることが肝心である。
早い話、最高値更新だとかの報道に煽られて株式や投信を買ったところで、そこから先は自己責任である。
買った後も、株価や投信の価格がどんどん上がってくれれば、しめしめとなる。
といっても、どこかで利益確定しなければ、その投資は一件落着とはならない。
相場なんて、どう転がるか知れたものではない。 晴れて利益確定するまでは、ハラハラドキドキである。
逆に、マスコミなどの大騒ぎに乗って買ったはいいが、その直後から値下がりがはじまったら大変。
もしかしたら高値つかみをしてしまったかもしれないと、心は穏やかではなくなる。
どれもこれも、投資は自己責任ですよの一言で、どの投資家も寒空に放り出される。
その横では、証券マンなど市場関係者もマスコミも相変わらず、マーケットが上がった下がったで大騒ぎしている。
なにを言いたいのか? 投資家は自分の投資に徹することだ。 市場関係者もマスコミも決して味方ではないのだ。
株式も投信も、買うときは買う、売るときは売るの判断を、自分でするしかない。
例外は、投資家の財産づくりをお手伝いしようといって設定された、長期保有型の投信である。
こちらは、投資家顧客に代わって、「買うときは買うし、売るときは売る」の運用をやってくれる。
したがって、資産形成という長期航海を進めていってくれる大きな船に乗った気分で、ゆったりしていればいい。
インデックスファンドなら大丈夫か? インデックスファンドだって、高値づかみしたら苦労する。
米国の大恐慌時は、平均株価は20数年にわたって低迷した。 日経平均株価は34年間も水面下にあったわけだ。
そう、昨日も書いたように、株価上昇に飛び乗るモメンタム投資なら、上がった下がったの醍醐味を楽しむがいい。
一方、しっかりと資産形成をしていきたいというのなら、われわれ本格派の長期投資家と一緒に行動しよう。
すなわち、再現性と安定度の高い投資運用を、とことん地道にかつリズムよく進めていこう。
間違えても、市場関係者やマスコミと一緒になって、マーケットでの狂騒曲に引きずり込まれないことだ。