昨晩は、元トップ・アスリート達との勉強会をやったが、前回同様に盛り上がった。
彼ら彼女ら、それぞれセカンドキャリアで頑張っているが、もう一歩先を模索しだしている。
そのひとつが、自分も頑張って働くが、自分のお金にも働いてもらうことへの関心だ。
そこで、本物の投資の出番となる。 大半の彼ら彼女らは、まだ投資をはじめていない。
ちょうどいい、どうせならストレートに本当の投資というものを学んでもらおう。
世間一般で投資といわれているものは、儲けたい、お金を増やしたいで、マーケットに飛び込んでいっている。
そこで何をやっているかといえば、いかに自分のお金を増やすかであり、お金の分捕り合いだ。
株価の上昇を捉えて値ざやを稼ぐのも、他の誰かに買ってもらって上手く売り抜けることである。
皆がみな、上手く売り抜けて儲けようと眼の色を変えているから、そう簡単に自分だけ儲けるわけにはいかない。
だから、投資は難しいとか、リスクが大きいと嘆くことになってしまう。
ところが本物の投資では、より良い社会をつくっていくために、お金にも働いてもらおうとする。
となると、どんな社会をつくっていくかの夢や思い、そして意思が問われる。
思い描く方向で、すこしずつ現実化していく社会に、住むのは自分であり子どもたちである。
もうそれだけで、十分に投資のリターンとなってくる。 よりよい社会をつくっていきつつ、そこに自分が住めるのだから。
金銭的なリターンは? そんなもの、本物の投資をしている間に、自然とついてくるだけのこと。
こういうことだ。 より良い社会をつくっていく、同じ方向で頑張っている企業を応援するのだ。
応援するといっても、ふたつの方法がある。 ひとつは、毎日の生活消費で、その企業の売り上げに貢献することだ。
もうひとつは、株式市場でやたらメチャに売られている時に、応援株主となることである。
こんなにいい仕事をしてくれている企業の株式を、ボロボロに売り叩くなど見て見ぬふりはできない。
よし、ここは断固として応援に行くぞで、売り叩かれている株式を買っていって、そのまま株主であり続ければいい。
そのうち経済状況が好転したり、投資環境が良くなれば、儲けたい儲けたいの投資家が買い群がってくる。
いってみれば、にわか応援団だ。 にわか応援団がどやどやと登場してきたら、しばらく応援を任そうで売り上がっていく。
安い時に買っておいたから、どこで売ってもそれなりの投資収益となる。 これが、本当の投資リターンである。
かりに、10年かかって2倍となったとしても、年率にすると7.2%のすごい成績となる。
この繰り返しを、それこそアホみたいに繰り返していけば、複利の雪だるま効果が効いてきて、結構な財産となってくれる。
こんな風に話すと、アスリート達は自分もやってみようと眼を輝かす。 とりわけ、夢や思いそして意思に強く同意してきた。