51年の間、投資運用の世界にいて思い起こすに、相場動向を意識していた時期もあったよなだ。
最初は、まだ駆け出しの運用者だったころ。 長期投資をやっているものの、成績を出したい気持ちがプンプンだった。
それで、NY株式市場の動きなどを毎朝チェックしては、どんどん上がってくれとか、もう下がってもいいぞと喚いていたものだ。
もう一度は、さわかみファンドを設定してからだ。 お客様により良い成績をお届けしたいという思いで、上昇相場を期待した。
こう書いてくると、いつも言っているのと違うんじゃないかと、叱責を浴びそう。
われわれ長期投資家は相場動向など無視だ、大きく売られたら買いを入れ、噴き上がってきたら売り上がっていく。
そういってきたのに、相場動向を意識しているなんて、おかしいよねて言われるのは覚悟の上だ。
もちろん、われわれ本格派の長期投資家は、いつも結果で勝負している。
それが故に、上がったり下がったりの相場動向なんてものなどには、つき合っていられない。
だから、相場なんてものなどには着かず離れずの立ち位置は崩すことなんて、あり得ない。
それはそうなんだけでど、お客様に対してはちょっとでも喜んでもらいたいと願うのは、どうにもならない。
これが、職業心理なんだろう。 なに言っているんだろうと思われても、、仕方ないことなんだろうね。
まあ、本格的な長期投資を貫くのは、絶対に変わることはない。
それでも、お客様にはちょっとずつでも安心し、信頼してもらいないと思う気持ちは、どうしても残ってしまう。
まあ、それも時間が経って、結果が積み上がってくれば、消えてなくなる話だろう。