消費税を現行の５％から１０％に引き上げる方向に踏み切るかどうかで、政界はスッタモンダしている。　その中で気になるのは、国民に負担を強いるべきではないから反対という意見。

　ちょっと聞くともっともらしいしが、きれいごとに過ぎる。　選挙民の受けを狙っているだけのもので、政治家とはとてもいえないのではなかろうか。

　国民にできるだけ負担をかけさせないといってやっては、問題の先送りを延々と繰り返してきた。　それが、この２１年間のはず。　辛いこと厳しいことにはふたをして、目先の点数稼ぎと評価だけを追い求める。　そんな日和見で無責任な政治を延々と続けてきたからこそ、財政赤字がここまで膨れ上がったわけだし、経済規模の２倍にもなる国の借金だ。

　もう先延ばしはできない。　消費税も１０％どころか、１５％ぐらいにまで引き上げないと間に合わない。　同時に、別の反対意見の論拠である行財政改革も、合わせやってしまえばよい。　そうすれば、ダブルの効果で国の財政は健全化に向かう。

　国民に現状の厳しさを正直に訴え、明るい将来のためには消費税の引き上げと、行財政改革を一気呵成にやってしまうと宣言するのだ。　その上で、しばらくは国民の皆さんに大きな負担をお願いしますが、ここは一緒に頑張りましょう。　そう、はっきり提案するのが政治というものだろう。

　【広告】

　本を出しました。今回は電子書籍版として、スッと読めるボリュームに抑えました。　さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。ちなみに、黒島の本は紙媒体も用意しております。

　澤上篤人「お金をまわして日本を元気にさせよう」
　http://itunes.apple.com/jp/app/id475297966?ls=1&mt=8

　黒島光昭「特許物語」
　http://itunes.apple.com/jp/app/id459089234?ls=1&mt=8

　http://scps.shop28.makeshop.jp/shopdetail/002000000001/